布団の威力

腰が痛い。
前屈みになると痛い。
オッサンだから仕方のないこと、どこかしら痛いんだから、と諦めムードだったが、このままのペースで年齢を重ねると、そのうちに動けなくなるのではないかという恐怖を感じ始めた。
人間いつかは動けなくなるだろうが、まだちょっと早いような気もする・・・まだ活動したい。

 

ChatGPTに相談するも、まあ、質問の仕方が下手なのだろう。
運動やストレッチなどが良いとのわかりきった回答。
隙あらば「プログラムを作成できますよ? やりますか?」
と前のめりなChatGPTはそっと閉じ、他に改善できるところはないか考えた。

 

まず姿勢。自慢ではないが、私は姿勢が悪いと思う。
特にPCで作業したりゲームをしたりする時の姿勢。バキバキに肩がこる。
それから仕事中の姿勢。ほとんど立ち上がらず、ずっと座っている状態が体にいいわけがない。
全体のシルエットも、猫背ではないのだが、スッと見惚れるような立ち姿、歩き姿とは程遠いなぁ。

 

食事ももしかしたら関係しているかもしれない。

いや、私の体を形作っているのは取り入れた食物なのだから絶対に関係しているはず。
妻はキノコが好きで猛烈にキノコを食べている(ように私には見える)が、私はあまりキノコが好きではない。
彼女は別にどこも痛くないとのことなので、私と妻の食事内容の違いはおそらくキノコだ。
キノコになんらかの効果があるに違いない。もう少しキノコを食べてみることにしようか・・・。

 

あとは睡眠か。
もうYOFUKASHIとかよふ活とか言っている場合ではない。
早寝早起き。
しばらくYOFUKASHIを中止し、夜は速やかに寝ることにした。

しかし・・・朝起きた時の体のバキバキ感、どこかが痛いという状況に変化はなかった。
おかしい。睡眠は関係ないのか?

そこでハッと気がついた。
もしかして、この布団がいけないのではないか?
睡眠するために必要不可欠な布団。
照明や温度なども良い睡眠には重要であることは違いないが、睡眠活動の要となるのは、やはり布団だろう。
実は以前から良い布団を使おうという気持ちはあって、NishikawaのAiRというシリーズを使用していた。
この高価なマットレスで寝さえすれば問題なかろうと安心しきっていたが、本当にそうか?
今の自分に、このマットレスは合っていないのではなかろうか・・・。
そう思うといてもたってもいられず、すぐに近所のショッピングモールにある寝具コーナーに足を運んだ。

 

いろいろな布団、マットレスが展示してあって、それぞれ横たわって試すことができる。
休日だったのでキッズもたくさんいて、奴らはアトラクション感覚で楽しんでいたようだが、私は違う
各布団のパンフレットを一読し、基礎知識を仕入れた上で、念入りに横たわる。
仰向けの状態で腰、肩にかかる負担はどうか。寝返りをうった時の肩への負担はどうか。固すぎたり柔らかすぎたりしないか、材質はどうか、変な臭いはしないか、保証は・・・などチェックすべき項目は多い。

楽しそうに布団で遊ぶキッズと、難しい顔をしたオッサンが、隣同士で横たわる。
その布団試したいけど、まだキッズがいるな・・・と思っていると、空気を読んだ親御さんが子供を移動させてくれたりして、ちょっと気まずい雰囲気の中その布団に横たわらざるを得ない状況もあったりして、あのご家族にはご迷惑をおかけした。

どうもすいません。ありがとうございました。

 

数時間の吟味ののち、最終的にチョイスしたのは、寝心地も機能性も見た目も素晴らしかったエアウィーブのFUTONシリーズ。敷布団ならぬ四季布団という洒落たネーミングの、ちょっとお高い布団だ。
枕と合わせてかなりの出費になったが、他ならぬ自分の大切な体のため。
今後しばらく、いろいろなことを我慢することになりそうだが、受け入れるしかあるまい。

 

早速数日、YOFUKASHIせずにFUTONで寝てみたのだが、ちょっとびっくりした。
朝のバキバキ感がない!
日中、少し腰が痛いかな、肩が痛いかな、ということはあったが、少なくとも朝、布団から起き上がる時の「よっこいしょ・・・」という動きが明らかに軽くなり、滑らかな「よっこいしょ〜」に変化しているのだ。
これは布団を変えて正解だった。

もちろんAiRが合う人もいるし、FUTONで腰が痛くなる人もいるだろう。その他の布団が合う人もいるだろう。今の私にはFUTONが合っていたというだけの話。

ただこれだけは言える。布団で睡眠の質は確実に変わる

ずっと同じ布団で寝ていて、どうも睡眠の質が悪いなと思ったら、布団を変えてみるのも手だ。

今後、長期的に腰痛改善につながるかを観察していこうと思う。