前に書いていたブログの総記事数が5記事だったことは以前の記事に書いた。
そうなんです、この記事で、いよいよ前のブログの記事数を超えたわけだ。
しかも、1か月経たずに! これが熱量の差なのだ。
そもそも前のブログは、飼育しているカメについて記載するつもりで開設したものだった。
飼育環境やカメの様子などを日々書こうと思っていたが、カメって、一度安定すると書くことがなくなるのだ。
もちろんこれは、私のカメ感受性が低いのが原因で、世の中には長年しっかりと更新されている偉大なるカメブログもあることは申し添えておく。
ともあれ、数記事で終わったカメブログの後継として、このブログの前身である『千葉のオッサン、書き物をする』が誕生したわけだ。
5記事で終わったけど。
しかしそのブログも、ご存知のように先日この『はてなブログ』に移行し、今日めでたく5記事目に至ったわけだ。
小さいけれど、これは私にとって大きな出来事である。
告白すると、実はオッサンは、ブログサービスが流行り始めた頃からブログをいくつも作ってはやめ、というのを繰り返してきた。
ひと儲けしてやろうと、アフィリエイトブログを作ったこともある。
茹でガニや保湿クリームなどの物販系広告が中心のブログ。
保湿クリームなど生まれてこのかた使ったことがないですわ、というオッサンの付け焼き刃の記事など当然通用するわけもなく、全く儲かることなく撤退。
そもそも、興味のないものを、さも興味があるように書けるってのは相当のプロライターだよ。
茹でガニには興味はあるが、アフィリエイトを始めたばかりで儲かってもいないのに、実際に茹でガニを購入して食レポ、アフィリエイトに繋げるとか、無理だろ。
結果、アフィリエイトプロバイダーの用意した文言をコピペして、粗製濫造ブログの出来上がり。
プログラムに大量のページを作成させて数打ちゃ当たる方式もあると聞くが、そこまでの熱量はなかったし、面白くないことはやりたくないからね。
撤退ですよ、撤退。
また、千葉県各地をバイクで回るツーリングブログを開設したこともあった。
その名も『千葉を疾走(はし)る』。カッコイイ(笑)。
当時の私はツーリングが好きで、好きなことをブログにすればたくさん書くことあるじゃん! とワクワクしてブログを開設したことを覚えている。
しかし基本的に私のツーリングスタイルはただ走るだけというもの。道中で美味い食べ物を食べるわけでもなく、行った先で温泉に入るでもない。純粋に走りを楽しむ。
目的地に着いたら缶コーヒーを飲んで、すぐにまた走り出して帰宅するという、ある意味ストイックなツーリングだったので、ブログ記事は、「目的地は山中湖。良い道であった」くらいになってしまう。
どこがどう良い道なんだよ、というのを書けばよかったのだが、道の良さの感覚というのは言語化するのが非常に難しく、これも長続きしなかった。
一言ブログとして見るならば、潔くはあったが。
写真ブログもやったことがある。
ガジェット好きのオッサンはカメラにもこだわっていて、一時期はライカM型とSL2を使っていたほど。
ライカという高級で浪漫にあふれる写真機で、街の様子などを撮ってブログに掲載するわけだ。
そのへんの電柱を撮影し、「孤独と繋がりと」とかいう題をつけて、Leica M4, summicron M50mmとか機材名をチラッと入れて。
写真芸術に言葉はいらぬと、題名と写真と機材名だけの記事が並んでいく。
「都会の片隅で」、「或る日」、「憂鬱」など、それらしい題名の数々。
常に首からライカを下げて、日常を「切り撮る」という意識。
しかし常に、自分の写真はイマイチだと思っていた。
そりゃそうだ。誰かの真似でしかなかったんだから。
本物の真似をして表現者を語る恥ずかしさに、気づく人は気づくはず。
私は気づいてしまったのだ。
そうなると、往来でライカを構えて写真を撮っている自分もなんだか恥ずかしくなってきて、ついには全ての機材を売却してしまった。
人間、分不相応なことはしないことが肝要でありますな。
で、今回のこのブログだが、『書き物をする』としておけば何を書いてもいいだろうという安易なネーミングからして方向性が決まっていないのは明白。
でもこれでいい。これがいい。
テーマを決めてもどうせすぐネタ切れになるし、今興味を持っていることに今後も興味を持ち続けることができるとは限らないと、この歳になれば気づくのだ。
オッサンが心の赴くままに、何かを書く。
伝えたいことがあったら書く。
ストレス発散に書く。
今興味を持っていること書く。
「書き物をする」って、我ながらとても良い表現を思いついたものだ。
そう・・・何を書いたっていいんだぜ?