オッサン、第二の脳を得た(かもしれない)

Obsidianというソフトをご存知だろうか。

Markdown形式でノートを書ける、ローカル保存型のメモ帳のようなものだ。

私は元来、メモやノートに並々ならぬ興味を持っており、紙ベースならば

などメジャーなものから、自作ノートなど結構いろいろ使ってきた。

デジタルでは

など、こちらも結構な数のソフトを使ってきた。

紙ベースのものは今でも使っているものがあるが、デジタルより検索性が悪いこと、持ち歩くのが面倒なこと、スマホ入力の手軽さなどから、最近では専らデジタルノート。時代の流れですな。

今後、よほどのことがない限り紙ベースのノートに戻ることはないだろう。

第二の脳

デジタルノートに移行してから現在まで、主にApple純正メモとDropboxでメモとデータ蓄積をしてきた。

Appleのエコシステムに安住している限り、メモはどの端末からも参照・編集でき、即座に全てのデバイスで同期してくれる。何という利便性!

PDFなどの資料もDropboxに放り込んでおけば、必要時に検索すればいつでもどこでも、すぐに活用することができる。何という有能さ!

このまま一生Apple純正メモとDropboxとともに生きていくのだろう・・・そう思っていた。

しかし、万物は流転す。

プログラミングの相談をChatGPTにしていたところ、結構な頻度でObsidianという単語が出てくることに気がついた。 人間様が知らないことをChatGPTが、さも常識であるかのように語っているのが気に入らず、調べてみた。 すると、obsidianというソフトは、日本ではまだそれほど知名度はないが、世界のデジタルノート界隈ではわりとメジャーな存在とのこと。

知識だけは仕入れておこうと色々なサイトを読んでいるうちに、第二の脳というキラーワードが私を捉えた。

え・・・第二の脳・・・何かステキ。

日々衰えゆくオッサンの脳。その脳を補完してくれる第二の脳が、このObsidian!?

若々しい第二の脳を持ちたいという欲望に取り憑かれたオッサンの行動は早い。

次の日には、私の持つ全ての端末にObsidianを入れ、 GitHubでバージョン管理、Cursorでノートの内容をAIに相談できる、第二の脳実現環境が構築されていた。

ぼくの考えたさいきょうの脳、ですな。

Obsidianの特徴

  • ノート間のリンク機能

ノートの中の任意の文字に、他のノートへのリンクを作ることが可能。

実際の脳の働きはもっと複雑なのだろうが、一般的に想像される『シナプスネットワークのイメージと似た感じのリンク構造』が視覚化できる機能もある。

ノートとリンクが増えていくにつれて、どんどん複雑なネットワークが形成されていく様は、まさに第二の脳を構築している感があり、オッサンの中二心がくすぐられる。

  • マークダウン形式

ソフト独自の形式でファイルが保存されるのではなく、単純なテキストファイルで保存されるのが良い。

他のソフトへの読み込みも容易だし、Obsidianが無くなったとしても活用できる。書き方の勉強は必要だが、勉強というほどのものでもない。基本的なところはすぐマスターできる。

  • ローカル保存

EvernoteやNotion(使ったことはない)のようにクラウドベースのソフトではなく、基本的にはデータはローカルに保存する。複数端末で同期するにはObsidian syncという有料オプションを使用するか、私のようにiCloudなどのクラウドで管理ことになる。

本当はローカルで使用したいところだったが、利便性に負けた。iCloudが便利すぎるのだ。

素のままでも多機能なObsidianだが、より便利に使うにはプラグインを導入するとよい。 ソフト内からインストールするのだが、実に様々なプラグインが熱心なユーザーによって提供されている。 私も定番の、カレンダーからノートを新規作成するものや、テンプレートの自動化などを支援してくれるプラグインを導入している。

とまあ、簡単に紹介してきたが、私のような初心者のオッサンよりも詳しく上手に説明してくれるサイトが数多あるので、興味がある方は検索してみたら良いと思う。 人生が変わるかもしれない。

ともあれ、紙のノートからデジタルノートへ、そして、第二の脳の獲得へと、オッサンの暇つぶし・・・いや、知的活動は着実に前へ進んでいるのであった。